島の織物展が開幕/宮古織り反物など100点展示
平良の西里通りで宮古島地域雇用創造協議会(砂川恵助会長)が運営する島の特産展示プラザ「はこにわ」で12日、「島の織物展~匠の手技 美しき 島の織り~」が開幕した。2011年度までに常設展示し、市民や観光客らに宮古上布・宮古織の素晴らしさをPRする。
更生労働省委託事業と地域雇用創造実現事業の一環。市民に宮古上布や伝統技術を活用した宮古織の作品展示・上布の歴史と技術や原料となる苧麻(ちょま)の特徴・希少性を紹介し、宮古島織物の商品開発と振興発展を図るのが目的。
会場には、宮古上布や宮古織の反物、着物、夏用のシャツ、ネクタイ、バッグ、小物など100点余が展示されている。
オープニングセレモニーで、砂川会長は「展示を契機に、宮古上布や宮古織の普及を図り、発展につなげたい」と決意を新たにした。
宮古織物事業協同組合理事長の長濱政治副市長は「宮古上布は、稲石刀自という女性がが約420前の1583年に完成させたのが始まりとされる。その時から継承され、今は世界に誇れる上布である。今後は、バリエーションに富んだ製品化に取り組んでいきたい」と意欲を示した。