飲酒運転の根絶訴え/宮古地区大会
夏の交通安全スタート/市長、路上寝一掃に決意
「『こないだろう』それがあぶない『きてるかも』をスローガンに掲げた夏の交通安全県民運動(12~21日)が12から始まり、宮古地区大会(主催・県宮古事務所)が県宮古合同庁舎で開かれた。高校生や企業関係者など約170人が参加。
交通事故ゼロ・飲酒運転根絶などを訴えた。宮古島市・多良間村を代表して下地敏彦市長は「酒を飲んで酔っぱらって路上で寝る『路上寝』はしないで、家へ帰ろう。酒を飲んだら絶対に車を運転しないで、タクシーで帰ろう」と決意表明した。伊良部でも同日午後6時から運動出発式、街頭パレードが実施された。
運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けることで、交通事故を防止するのが目的。
期間中の重点目標は▽高齢者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽二輪車の交通事故防止▽沖縄自動車道の無料化社会実験に伴う交通事故防止。
主催者を代表して黒島模範所長があいさつし「交通ルールと交通マナーを守り、相手を思いやる優しい心で、安全で快適な交通社会の実現に協力してください」と述べた。
来賓で出席した宮古島署の島袋令署長が「宮古管内の飲酒運転は、既に昨年の60件の検挙数を超え非常に厳しい状況。飲酒運転根絶と交通マナーアップなどを目指して交通取り締まりの強化を図る」と強調した。
宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長は「出発式を契機に飲酒運転根絶を合言葉に、宮古島から飲酒運転を無くそう」と呼び掛けた。
次いで県交通事故相談所の謝花善子相談員が「交通事故の重さを伝えたい~交通事故相談の現場から~」と題して講話した。
この後、参加者らは、この日から開催された夏の交通安全パネル展を見学。交通事故の恐ろしさを改めて認識した。