新潟板倉区の児童来島/城辺で歓迎会
「宮古島を楽しんで」
新潟県上越市板倉区の児童8人が20日、城辺地区の児童との交流のため来島し、城辺公民館で歓迎会があった。歓迎会には板倉からの児童をホームステイで受け入れる家族らが出席し、対面した。板倉の児童たちは23日まで滞在し、シーカヤック体験や史跡巡りなどで宮古の文化、歴史を学ぶ。
歓迎式で下地敏彦市長は「心から歓迎します。4日間宮古島でホームステイをしながら楽しいときを過ごしてください」とあいさつした。
板倉からの児童を引率する笠原正校長(針小学校)は「朝7時30分ごろに出発して約10時間。遠いなという実感と太陽がまぶしいという印象が強かった」と話した。
閏間美智加さん(針小学校6年)は「サトウキビや木がとても多く、日差しが明るかった」と宮古島の第一印象を話した。
また、笠鳥圭吾君(山部小学校6年)は「宮古島のきれいな海を見るのは初めて。早く見てみたい」と4日間の滞在を楽しみにしている。
笠鳥君のホームステイを受け入れる垣花海斗君(西城小6年)は「観光名所やきれいな海に案内したい。お互いの地域の話などもして楽しみたい」と話した。
板倉区と城辺地区児童の交流事業は、新潟県旧板倉町の中村十作氏(1867~1943)が人頭税で苦しめられていた宮古島農民のために、多くの困難を乗り越え人頭税廃止運動を行った。その功績を後世に引き継ごうと旧城辺町と旧板倉町が1993年から両地区の児童が交流を始めた。今年で20回目になる。
夏季は板倉区の児童が宮古島を訪れ、冬季は宮古島の児童たちが板倉を訪問し、交流を通してそれぞれの自然や文化に触れることなどによる人材の育成が目的。