テニアン市長、宮古を訪問/下地市長と面談、「景観も人も似ている」
米国自治領・北マリアナ諸島テニアンのラモン・デラクルーズ市長が22日、宮古島を訪れ下地敏彦市長と面談した。デラクルーズ氏は「島の景観も人の顔もまるでテニアンとそっくりだ」と述べ、下地市長と談笑した。テニアン市長の宮古島訪問は初。宜野湾市の米軍普天間飛行場視察のため来沖したが、宮古出身で日本経営者同友会の下地常雄会長とブータン王国名誉総領事の徳田ひとみさんの案内で来島する運びとなった。
デラクルーズ氏は、普天間基地の米海兵隊部隊をテニアンで受け入れたいとの意向を示しており、その理由をテニアン島の約3分の2が米軍に100年契約で賃借しているが、当地では駐留部隊がなく、もっぱら訓練目的で使用されているため、経済的メリットがまったくない。米軍駐留部隊が常駐することによる島の開発と経済効果に期待している。
テニアンでは9月に、米軍400人、自衛隊200人が参加しての日米合同演習が行われることなどを伝え、昨年開港した同島飛行場を活用して今後、観光にも力を入れていくことを下地市長に話し、誘客のアピールを行った。
デラクルーズ氏は「沖縄の米軍基地負担の軽減とテニアンの開発が同時に行われれば、両者にとってメリットがある」と述べ、在沖米軍部隊を積極的に受け入れたいとの考えを示した。
下地市長は「日本、沖縄との関わりも深い島だと聞いている。今後、宮古との友好関係を築いていくことができれば」と話した。