葉タバコ販売額22億6800万円
キロ単価は過去最高2055円
宮古と石垣地区の2012年産葉タバコの買い入れが28日、終了した。宮古島市と多良間村の総販売額は22億6800万円、平均キロ単価は過去最高の2055円だった。気象条件の影響を受けて収量は1104㌧伸び悩んだが、高い品質で補った。生産農家ら関係者は2年ぶりの安定取引に安堵の表情を見せた。
買い入れが行われた日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所では宮古島市と多良間村、石垣市の葉タバコを取り扱っている。
先月18日からの総買い入れ重量は1224㌧、販売額は億600万円で平均キロ単価は2047円の高値が付いた。
地区別にみると、買い入れ重量は宮古島市が1060㌧、多良間村が44㌧、石垣市が121㌧。販売額は宮古島市が21億8200万円、多良間村が8700万円、石垣市が2億3800万円となった。
10㌃(約1反)当たりの収量は多良間村のみが200㌔越えの211㌔、宮古島市は193㌔、石垣市は197㌔だった。10㌃当たりの代金は宮古島市が99万7000円、多良間村が41万4000円、石垣市が38万8000円。
平均キロ単価は宮古島市が最も高く2059円、多良間村は1963円、石垣市は1975円。それぞれ品質の高さを裏付けた。
前期産の葉タバコは、収穫時期に襲来した台風の暴風で葉のほとんどが吹き飛ばされ、生産農家は大打撃を受けた。総販売額は11億円と低調だった。
このため、今期産は巻き返しが期待されたが、県たばこ耕作組合によると、日照不足や低温、少ない降雨という気象条件で生育の鈍化が見られたという。この影響で実際の収量も思うように伸びなかった。
ただ、平均のキロ単価が過去最高を記録するなど品質の高さが際立った。農家の高い生産技術を裏付けるもので、収量を品質でカバーする取り引きとなった。
宮古地区全体の今期産耕作面積は571㌶(約566町歩)、139戸の生産農家で栽培された。