EV車充電器導入で協力へ/三菱自動車
市のエコ推進を後押し/市川副社長らが来島
三菱自動車工業の市川秀副社長と五十嵐京矢商品販促部長ら同社の関係者が宮古島市を訪れ3日、長濱政治副市長と面談した。現在、市が全面的に推し進めているエコアイランド宮古島構想推進や環境モデル都市行動計画などについて、市エコアイランド推進課から事業内容についてヒアリングを行うとともに、電気自動車(EV車)導入に向けての取り組み状況などを見聞した。同社は今後、EV車急速充電器の設置など市に協力したい意向を示した。
市エコアイランド推進課では2030年度を目標年度として自家用車のみならず、運輸車両の約40%をEV化する目標を掲げており、市川氏は島で行われいるエコ事業に大きな関心を寄せていた。
長濱副市長は「小さな島での移動は電気自動車で十分賄える範囲にある。市の目標としてはエネルギー供給を自前で賄えるシステムを何とか構築できないかと模索しているところだ」と述べ、バイオエタノール施設、太陽光発電、風力発電、天然ガス利活用など再生可能エネルギーなどの事業実施について説明した。
説明を受けた市川副社長は「公共団体がこれほど積極的に取り組んでいることに勇気付けられた。メーカーとして何をすれば役に立てるか」と問い掛けた。
長濱副市長は「環境都市は観光の素材ともなり得るので、企業の方でも積極的にアピールしてもらえれば」と要望した。
市川氏によれば、EV車は充電池の規模によってコストが大きく異なる。メーカーも効率の良い充電池開発に取り組んでいるが、現段階では1回の充電で160~180㌔走行可能車両が一般的に普及している。宮古島内の観光スポット要所に充電器を設置することなどに協力し宮古島市でのEV普及に努めたい考えだ。