「目標クリアする達成感を」/宮高で進路講演会
医師の友利玄一さんが講話
宮古高校(川満健校長)の進路講演会が4日、同校体育館で行われた。同校の7期卒で国費学生で名古屋大学医学部に進学し、東京大学の講師などを務め、現在も現役医師として東京都府中市保健センターで勤務する友利玄一さんが自らの経験を交えて講話。後輩たちに目標を持って取り組むことの大切さを訴えた。
友利さんは、幼少のころに貧しい生活の中で両親を病気で亡くしたことがきっかけで医者になることを決意。その目標に向かって高校時代は新聞配達をしながら、計画と目標を立てて一心不乱に勉強に取り組んだ。
受験勉強について友利さんは「目標を持って計画し、それを成し遂げるとそれが自信になった。目標を持ってそれに取り組んで達成した時の達成感を若いときから感じることが大切」と呼び掛けた。
生徒たちは、同じ宮古で生まれ育ち、医師として現在も活躍する友利さんの歩んだ人生に真剣な表情で聞き入っていた。
友利さんは、1955年に国費学生第3期生として宮高から名古屋大学医学部に入学。卒業後は東京大学大学院に入学し大学院修了後は同大学で講師を務めたほか、都立府中病院の内科部長、都立大久保病院副院長などを歴任し2001年に定年退官となった。
友利さんは現在も、現役医師として府中市保健センターで健康診断を行っている。