県助成「元気プロジェクト」に採択/JTA商事
宮古島の着地型商品開発事業で
県の2012年度助成事業で、沖縄への観光誘客を目的とした事業を助成する「元気プロジェクト」にJTA商事(佐藤学社長)が独自に進めている「島の宝は観光の宝(宮古島・久米島・離島着地型商品開発マーケティング事業)」が採択され5日、同社の小浜琢也総務部長ら同社関係者が宮古毎日新聞社を訪れ、採択決定を報告するとともに、現在、宮古島で進めている「宮古島・島の宝マーケティング会議」への意気込みなどを話した。同日、同会議の第3回会合を市内のホテルで開催した。
沖縄振興一括交付金措置の県「元気プロジェクト」は、民間企業や市町村、NPO法人などを対象に助成希望者を募集。助成総額は3億2000万円で、1件当たりの上限は3000万円となっており、事業予算の3分の2までを助成する。76件の応募があり、このうち22件が採択された。
助成決定を報告した小浜部長は、沖縄、宮古のツアー商品は、従来型の「青い海、青い空」を売りにした商品が多く、島しょ間の差別化ができていないことを指摘。宮古島の着地型ツアー商品は、これらを払拭して新たな発想の展開を図るため、「外部からの発想ではなく、島の人が『宝』だと思えるものをコンセプトにしブランド化したい」と述べた。
同社では、年内にも着地型宮古ツアーの商品化を図り、旅行パックの一部をツアーに組み入れるよう本土大手旅行代理店向けアピールする考えだ。モニターツアーを来年1~3月には実施したいとしている。
また、現在、24企業・団体で組織する「島の宝マーケティング会議」の拡大を目指すことから、広く会議に参加できる個人や企業を募っている。問い合わせ先はJTA商事宮古営業所(電話・0980・73・5691)担当・久貝まで。