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美ぎ島net
2012年9月9日(日)14:45

体イキイキ 心ウキウキ/ラージボール卓球の仲間たち

中高年の生涯スポーツ/健康に、社交性アップに


週2回、総合体育館でラリーを楽しむ会員。にぎやかな笑い声が館内に響く

週2回、総合体育館でラリーを楽しむ会員。にぎやかな笑い声が館内に響く

 卓球は、俊敏さを競う競技。誰でもすぐにうまくなれるというものではない。ただ、許容スペースが限られていてゲームとして楽しむには身近なスポーツとして親しまれている。初心者でも高齢者でもすぐにラリーが楽しめるように開発されたラージボール卓球は1988年、日本で誕生した。近年、あらゆる世代が楽しめる新しい卓球として人気を集めている。宮古でも7年前から静かなブームを呼び、今では仕事をリタイヤした中高年

宮古ラージボール協会の皆さん。後列左から2人目が垣花会長

宮古ラージボール協会の皆さん。後列左から2人目が垣花会長

の間で人気を呼んでいる。


 宮古島市総合体育館は、火曜と金曜の午後、多くのラージボール愛好者の元気な笑い声であふれる。総合型平良スポーツクラブ(砂川節子会長)は、現在会員72人。社会的な地位にあった人たちが定年を迎え、健康づくりに選んだスポーツ、ラージボール卓球。卓球の硬式ボールよりも若干大きく、それでいて軽いオレンジボールは、誰もが楽しめるスポーツとして中高年の間で人気を集めている。

 卓球は脳の血流をアップする働きもあり、動脈硬化など生活習慣病、ボケ防止に効果があるといわれる。最近では生活習慣病の予防・改善に運動療法としても取り入れる病院も出てきた。また、相手のいるスポーツなので、社交性もアップ、仲間も増えるとあって、砂川会長(73)は「健康はもとより、多くの仲間ができて楽しめるというのが中高年の生涯スポーツと言われる所以かもしれない」と話す。

 宮古でラージボールが普及し始めたのは7年前。初代会長の東風平豊さん(65)や兼島方俊さん(76)らが少人数で楽しんでいたのが、サークルとなって現在の形をとっている。県内でラージボール協会が発足したのは10年前。毎年、全国大会に選手を派遣し、今年は7月石川県金沢市で行われた第25回全国大会に宮古からも5人が出場、優秀な成績を挙げた。中でも10回出場の兼島方俊さんは、沖縄県で初めて表彰された。

 硬式卓球界で功労者の兼島さんは、県内でラージボールをはやらせた逸材でもある。現在、沖縄県ラージボール協会の顧問。「卓球はかなり激しい動きを要求されるが、ラージボールは中高年者でも十分ラリーできる。健康にも良いし、わが家は親子3代で楽しんでいる」と笑顔。最近、入会したという奥平徳松さんは「体を動かすのが楽しくてしようがない。正直、はまってしまった。おなか周りもずいぶんとすっきりした」と喜ぶ。

 一方、宮古ラージボール協会(垣花義一会長)は、2010年8月に結成され約20人の会員が平良字東仲宗根の南星卓球教室で活動する。夫婦での入会もあり和気あいあいとダブルスでラリーを楽しんでいる。平良スポーツクラブとの掛け持ちも多い。両方に所属する垣花ヒデ子さんは「この教室はいつでも時間が空いたときにプレーできるので気軽に利用している。足腰が強くなったし、汗をかいて新陳代謝も良くなり、何より笑いがあって健康になった」と話す。

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