上野野原に移転決定/伝統工芸センター
旧蝶々園隣の市有地/年度内に設計発注へ
一括交付金を活用して新築移転する予定の宮古伝統工芸品研究センターの移転先が、上野字野原のトロピカルフルーツパーク内にあった蝶々園入口に隣接する市有地に決まった。13日に発足した同センター建設検討委員会(委員長・長濱政治副市長)での決定。今後は施設の規模などについて協議を行い、年度内での設計発注を目指す。
今年で築36年を迎える同センターは雨漏りがするなど老朽化が激しく、手狭であることから、市は新築移転する方針を決定。予算は2億2000万円で、事業費の8割、1億7600万円が一括交付金から充当される。
移転先はトロピカルフルーツパークの敷地内で、2011年11月に閉園した蝶々園への入口から中へ向かう小道の東側、駐車場から入口に向かって左側に位置する一角。面積は約1400平方㍍。委員会で移転先は決定したが、面積については「もう少し広げたい」として今後、調整することとなった。
長濱副市長は「待ちに待った伝統工芸センターの建て替えができそうで喜んでいる。作るからには観光客はもちろん、地元の人も満足できる良いものに仕上げたい」と語った。
委員会では移転場所のほか、委員会の設置要項案を協議。次回委員会で設置要項を正式決定する。会の冒頭には委員への委嘱状交付も行われた。委嘱を受けた委員は次の通り。
【委員長】長濱政治副市長【副委員長】奥原一秀観光商工局長【委員】安谷屋政秀総務部長▽古堅宗和企画政策部長▽友利悦裕建設部長▽上地廣敏農林水産部長▽平良哲則生涯学習部長▽上原則子宮古織物事業協同組合専務理事▽砂川恵助宮古島商工会議所専務理事▽仲間利夫元県職員