4氏、遊説で政策の違い訴え/沖縄選挙区
選挙戦残り2日 終盤の追い込みへ
【那覇支社】11日投開票の第22回参議院議員選挙(改選121)は8日、選挙終盤戦の「3日攻防」に突入した。沖繩選挙区(改選1)で立候補した4氏は、大票田の那覇市や沖縄本島中南部、名護市などでポイント遊説を繰り広げ、今選挙で「争点」が見えづらくなった政策の相違点を有権者に訴えた。選挙戦は、きょう9日で残り2日に迫り、4氏は本島南部や那覇市を中心にスポット演説などで終盤戦を追い込む。
無所属で新人の山城博治氏(57)=社民、社大推薦=は8日早朝、那覇市農連市場でスキンシップ作戦を展開。同市与儀交差点などで遊説を行った。夕方は出身地のうるま市で総決起大会を開いた。同選対の大城紀夫事務局長は、「革新地盤の本島中部を基盤に支持を固めつつある。社民の福島瑞穂党首が打ち上げで支持を訴える」と終盤の総力結集を話す。
無所属で新人の伊集唯行氏(59)=共産推薦=は同日、南風原町兼城交差点を皮切りに豊見城市、糸満市の主要交差点などでポイント演説を行い、本島南部地区をくまなく回った。同選対の内間均事務局長代行は、「政策が急速に浸透している。選挙終盤は都市部を中心に、普天間問題などの政治的立場の違いを明確に有権者に伝えていく」と話している。
幸福実現党公認で新人の金城竜郎氏(46)は同日午前、支持者の企業訪問などを行い、うるま市の市街地で街宣活動を展開。名護市街地や辺野古地区でも自らの政策を訴えた。同選対の伊佐山征和本部長は「3日攻防では支持者回りをしながら、有権者一人ひとりに、ていねいに政策を訴えていく」と話し、候補者と政党政策の浸透を図りたい考えだ。
自民党公認で現職の島尻安伊子氏(45)=公明県本支持=は同日朝、浦添市の支持者企業であさつした後、名護市入り。宜野座村、金武町や、うるま市、宜野湾市などで遊説した。同選対の安慶田光男事務局長代理は「各地の遊説は、ほぼ終えている。終盤戦は那覇市や中部などの市街地で候補者を表に出して、浮動票獲得に向け取り組む」と話していた。
投票率低下が懸念される今選挙で、4氏は消費税の増税論議や普天間問題などの政策相違点を訴えながら、浮動票獲得に向けた総力戦を展開している。