県知事賞「一生の思い出」/県婦人の主張大会
下地さんが市長に受賞報告
第45回「婦人の主張中央大会」(19日、那覇市の琉球新報ホール)で県知事賞を受賞した下地ヒロ子さん(57)が21日、下地敏彦市長に受賞報告を行った。下地市長は「おめでとうございます。内容が良く、入賞すると思っていました」とたたえた。下地さんは「感無量。一生の思い出になる。周囲から『よく頑張った』と言われ、本当に感謝している」と喜びを語った。
下地さんは「夢をあきらめず七転び八起き」と題し、膠原病、重症筋無力症の二つの難病を抱えながら宮古上布の制作に取り組んだ体験をつづった。
市役所平良庁舎市長室で行われた受賞報告には、宮古島市婦人連合会の島尻清子会長も同席し「県大会に行く前から、県知事賞を狙おうと話していた。自身の前向きな生き方をハキハキと、原稿もすべて暗記して堂々と発表した」と報告した。
下地さんは現在、市体験工芸村で宮古上布を織りながら体験支援をしている。大会では「夢の実現で仕事の場ができたことが感慨深く自信を持つことができた。これからも病気と向き合い、支えてくださった方々へ感謝の気持ちを忘れず、微力ながら宮古上布の良さを伝承していきたい」と発表した。
今大会には県内6地区の代表12人が参加し、女性の立場や視点から、自ら学習し実践を重ねた体験などを基に意見を発表した。