販売額は12億7700万円/宮古地区肉用牛競り
12年度上半期 平均価格上昇も頭数減少
JAおきなわ宮古地区畜産振興センター畜産部はこのほど、2012年度肉用牛競りの上半期実績をまとめた。宮古本島と多良間島で開かれた競りの合計販売額は前年度とほぼ同額の12億7700万円。子牛1頭平均価格は37万6024円と前年度に比べて1万円以上上昇しているが、上場頭数が減少したために全体の販売額は伸び悩んだ。
肉用牛競りは宮古本島で毎月開かれ、多良間島では4月、6月、8月、9月に実施された。
上場頭数は宮古本島が2653頭で98頭減少し、多良間島は678頭で前年度より27頭少なかった。宮古本島の競りでは7月の上場頭数が400頭を割り込むなど課題が残った。
頭数の減少によって販売額は伸び悩んだが、競り価格は上がった。子牛1頭平均価格は37万6024円で前年度に比べて1万3639円上昇。性別にみると去勢は同比9536円高の40万6893円、雌は同比1万8415円高の33万4954円の高値だった。
平均キロ単価は1457円となり、前年度に比べて57円高かった。性別のキロ単価は去勢1527円、雌は1357円。平均体重は宮古本島が263㌔、多良間島が239㌔だった。
子牛のみの販売額は12億4200万円となり、前年度に比べ240万円減。宮古本島の1カ月当たりの最高販売額は4月の1億9800万円で最低は7月の1億4500万円だった。上場頭数の減少がそのまま数字に表れた形だ。
成牛を含む全体の上半期上場頭数は3630頭、うち3586頭が競り落とされた。1頭平均価格は35万5995円、平均キロ単価は1308円だった。
12年度上半期における肉用牛価格は素牛不足などを要因に高値で安定した。ただ、上場頭数の減少は大きな懸念材料となる。生産農家の高齢化も含めて、課題の集約と効果的な増産運動が求められている。