漢字の不思議を講話/県法人会女性部会交流事業
天久さんが面白おかしく
県法人会連合会女性部会連絡協議会(知名里江会長)の2012年度「会員交流事業in宮古島」が26日、市内のホテルで開催された。県内各地から約50人が参加し講演会や懇親会を通して交流。講師を務めた日本習字宮古書心会長の天久宏さんは、面白おかしな話を連発して爆笑を誘った。
天久さんの講演のテーマは「世の中の不可思議」。
講演の題材には、漢字に関する疑問点を多く取り上げた。「『豆腐』は腐れていないのに『腐』の文字が付く。腐れているのは『納豆』だが、『腐』がないのは腑に落ちない」「親を切ると書く『親切』は、誰が考えたのか」-。最初から「不可思議」の世界に鋭く踏み込んだ。
「女」を含む漢字が152あるのに、「男」の付く漢字が8つしかないのは少なすぎると指摘。なぜそうなのか、今後研究する必要があるとの考えを暗に示した。
母をテーマにした歌が多いのに、「父」の歌が少ないことも「不思議でたまらん」と指摘した。
「最初に唐の国に貿易に言った人の名前をカニといったので、カニをたたえて『トーガニ』という名歌が生まれた」と、珍説を披露すると笑いの渦に。真面目な話では宮古、八重山の農民を苦しめた「人頭税」の歴史を詳しく紹介した。
最後は、天久さんのハーモニカ伴奏による「てんさぐの花」の合唱で締めくくった。