暴風対策に追われる/野菜や果樹ハウス栽培農家
台風17号の接近を受け、野菜や果樹のハウス栽培農家らは27日から28日午前中にかけて台風対策に追われた。
台風17号は冬春期出荷野菜のトウガンやゴーヤーの植え付けが始まった時期に襲来となった。
上野名嘉山のあるパイプハウスでは、トウガンが葉を数枚付けるほどに成長。持ち主は屋根のビニールを取り外し台風に備えた。「風が強かったら植え替えになる」と話した。
上野宮国のあるゴーヤーハウスでは、幼苗をネットで覆い、風がもろに当たらないように工夫した。
鉄骨や太いパイプを使うマンゴーや野菜用のハウスは、強い台風に耐えられる構造という。強度の強いこれらのハウスでは、屋根のネットやビニールにハウスバンドを掛け、吹き飛ばされないようにする対策を行った。
28日の午前中までに農作物に大きな被害は出ていないが、風が強くなるきょう29日に掛けて拡大する可能性が大きい。
サトウキビでは葉が裂けたり梢頭部が折れたりする被害が予想され、品質や収量に影響を及ぼす懸念がある。
露地作物ではオクラやパパイア、バナナなども被害をもろに受けそうだ。