一括交付金 全事業を予算化/補正など全議案可決
市議会9月定例会が閉会
宮古島市議会(平良隆議長)9月定例会は4日、最終本会議を開き、一括交付金事業を含む2012年度一般会計補正予算や、11年度決算認定など市当局提出の議案を原案通り可決した。これにより今年度分の一括交付金活用61事業の全事業が予算化された。そのほか、オスプレイ配備への抗議決議を含む決議案2件、宮古病院の医師不足解消を求める意見書を含む意見書案5件、陳情7件を採択した。
今定例会に提案された一般会計補正予算案の総額は11億4854万6000円。そのうち7億1869万4000円が沖縄振興特別推進費(一括交付金事業費)に充当される。
今回、補正予算に計上された主な一括交付金事業と予算は、バイオエタノール高効率製造・流通事業に4437万7000円、宮古島に世界的音楽イベントを誘致し、テレビ放送することで市を県内外にPRする誘客プロモーション事業に2572万1000円、伊良部地区景観向上整備事業2106万4000円、市海業センター整備基本計画検討調査事業2100万円、宮古島伝統工芸センターセンター整備事業2000万円など。
条例案では大原地区地区計画区域内における建築物の制限に関する条例やサシバリンクス伊良部設置及び管理に関する条例、議決議案としては下地島空港周辺の県有地を農業的利用ゾーンとするために購入する土地の取得などが提案されていた。
最終本会議では、総務財政、文教社会、経済工務の3常任委員会の委員長が、市当局提出議案はいずれも原案通り可決、認定とし、陳情は継続審議案件を含む13件のうち7件を採択、1件を不採択、5件を継続審議とする各委員会での審査結果を報告。採決の結果、いずれも委員長報告通りに決した。
意見書案と決議案はいずれも提案者である各委員会委員長が内容を説明。いずれも原案通り可決された。