「複合型サービスゴン」開設/県内初の介護サービス施設
医療法人鳥伝白川会(泰川恵吾理事長)の介護施設「複合型サービスゴン」が開設され8日、施設内覧会を実施した。
複合型サービスとは、今年4月の介護保険法の改定で新設されたサービスで県内では初の施設開設となった。
従来までは単独での組み合わせだった「訪問看護」「訪問介護」「デイサービス(通所)」「ショートステイ(宿泊)」を毎月一定の定額にまとめて提供する。
このサービスにより、医療依存度が高いことや、介護力の不足などからサービスの調整が困難であるようなケースにおいてはメリットが大きくなる。
内覧会で泰川理事長は「4月に新設された新サービスなので私たちも一生懸命に頑張るので、皆さんも温かく見守ってほしい。求められた介護や医療を経験豊富なスタッフでしっかりと提供していきたい」とあいさつした。
同サービスのメリットとしては、1カ月当たりの利用料が定額なので毎月の介護費用が膨らみすぎない▽顔なじみのスタッフや利用者のとの交流が図りやすい▽医療ニーズが高い要介護者(胃ろうや人工ぼうこう)への支援が可能-などとなっている。
一方で、居宅介護支援・訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、通所介護、通所リハビリテーション、ショートステイについては別の事業所からのサービスが受けられなくなるなどのデメリットもある。
複合型サービスには、利用定員が定められており、25人以下の登録制。1日に利用できる通所サービスの定員は10人以下、泊まりは6人以下となっている。