「アトム」が読み聞かせ/久松小
琴の音で感動広がる
久松小学校(根路銘和子校長)で10日、絵本の読み聞かせが行われた。大型絵本と琴を使い、児童たちを絵本の世界に誘った。
読み聞かせを行ったのは、同校児童の母親らで構成する読み聞かせの会「アトム」(新城美樹代表、会員25人)。読書週間(10月27日~11月9日)にちなんで、毎年この時期に行っている。
この日は、「花さき山」(作・斎藤隆介、絵・滝平二郎)の絵本で、山菜を取りに行った主人公のあやが山姥に出会い、優しいことをすると美しい花が咲き、命を懸けてやれば山ができるということを教えられる物語。
澄み切った朝の空気の中での朗読を通して、全校児童282人に「他人を思いやる優しい人になってほしい」とのメッセージを込めた。大里真喜さんが状況に合わせた美しい琴の音で感動をさらに広げた。
聞き終わった後、児童たちは「声が大きくて聞きやすかった」「琴の音がきれいで、悲しくなった」などと感想を語った。
大型絵本はメンバーの手作りで、横110㌢、縦80㌢の18枚。6年前に作製、披露されて以来、今回で2度目という。
「アトム」は2005年に結成。毎週月曜日に同校の各クラスで読み聞かせを行っている。母親たちが中心だが、最近では父親や祖母、ボランティアの人たちも加わり、読みきかせの輪が広がっているという。