段差改修工事始まる/市民球場 12月末に完了予定
グラウンドの一部沈下による段差が問題になっていた宮古島市民球場の改修工事が26日、スタートした。市民球場と並行して前福多目的広場のグラウンド改修も行う。両グラウンドとも12月末の工事完了までは使用禁止となる。市民スポーツ課の根間正三郎課長は「市民が安心して使えるように改修工事に着手した。工事期間中は城辺や下地などの球場を利用してほしい」と協力を呼び掛けている。改修工事の総工費は2000万円。
同球場は毎年春季キャンプで利用するオリックス球団や地元の野球関係者から「グラウンドに沈下部分や段差がある」と指摘されていた。これまでは盛り土などで対応してきたが今年4~5月にかけて段差が激しい左翼側にボーリング調査を実施。外野の左翼側から三塁側のブルペン付近に掛けて地下にコンクリート殻などの廃棄物や廃材が埋まっていることが判明し、これが沈下の原因であることが分かった。
さらにグラウンド全体の測量を行った結果、段差が激しく、基準面から最も高いところで約20㌢、低いところでマイナス10㌢とおよそ30㌢の高低差が確認された。
改修工事は外野部分約1万平方㍍の芝を取り除き、沈下が激しい左中間部分を補修する。除去された芝は前福多目的運動場のグラウンド整備に再利用される。
内野部分も石礫(せきれい)などを取り除いた後に土を補充する。