「かぎすま宮古」創出へ/地域安全運動出発式
300人参加し宣言/車両パレードで防犯呼び掛け
全国地域安全運動の宮古地区出発式(主催・宮古島警察署、宮古島地区防犯協会)が11日、市中央公民館で開催された。防犯団体の会員や市民、行政職員、警察官など約300人が参加し、事件・事故の無い安全、安心な地域づくりに連携を確認。1日警察署長の女性ボーカルユニット「kukuru~心~」も、安全なまち宣言として「かぎすま宮古島」の推進を呼び掛けた。
全国地域安全運動は、11日から20日までの10日間展開される。出発式は、安全で安心な圏域実現や地域住民の防犯意識の高揚を目的に実施した。
あいさつで宮城英眞署長は、宮古圏域における今年9月末現在の空き巣、事務所荒らし等の侵入犯罪が36件発生し、昨年同期比で10件上回っていることや、車上狙いについては発生17件すべてが無施錠だったことなどを報告。
「この出発式を皮切りに各種犯罪防止に向けたさまざまな取り組みを行うので多くの市民が運動に関心を持ってほしい」と述べた。
前川尚誼宮古島地区防犯協会長は「地域の輪、防犯の輪、ちゅらさんの輪を広げ、犯罪の無い豊かな街にしたい」と決意を述べた。
そのほか、下地敏彦市長と黒島師範県宮古事務所長もあいさつし、安心して生活できる明るい街づくりに関係機関一体となった取り組み強化に意欲を示した。
式の最後は、「kukuru~心~」が「住民一人一人が防犯意識を持ち、安全・安心に暮らせるまちづくりを進めることを決意し、ここに『かぎすま宮古島』を宣言する」と安全なまち宣言を行った。
出発式では、「kukuru~心~」の歌や砂川小学校の児童による子どもエイサーも披露され、式後には車両パレードを行い市民に防犯意識の高揚を呼び掛けた。