EV充電施設整備進む
12年度 主要箇所に増設計画
市エコアイランド推進課のまとめによると、市が進めている「島嶼型低炭素社会システム構築」の一環として取り組んでいる電気自動車(EV)の普及台数が9月末現在で38台になった。また、EV用充電施設のインフラ(産業基盤構造)整備も進み11日現在、ホテルなど8カ所に設置された。年度内に観光関連施設など数カ所に設置を計画している。
市はEVの普及に向け、充電設備の設置に対し、市電気自動車導入支援補助金を交付しており、インフラ整備を積極的に進めている。
EVは事業所での導入が最も多く22台、次いでレンタカーが10台、個人と市役所など公共施設の導入がそれぞれ3台の計38台。
車種別にはリーフ(日産)が12台、i-MiEV(三菱)が16台、minicab-MiEV(三菱)が5台、その他が5台となっている。
また、EV普及に不可欠な充電施設も、現在マックスバリュ宮古南店、ホテル共和、セイルイン宮古島、サザンコースト宮古島、ミヤコセントラルホテル、パイベースリゾート、宮古第1ホテル、グループホーム来間の8カ所に設置されており、充電はいずれも無料。
マックスバリュ宮古南店は設備が空いていればフル充電を含め、自由に使用できる。他の7カ所は、前もって電話などで問い合わせるか、ホテルのフロントなどに断ってからの使用になるが、空いていれば原則として誰でも使用できる。ただし、いずれの充電設備も、自宅または事業所に戻るための緊急避難として使用することを前提としており、フル充電はできない。また、ホテルなどは宿泊客が優先になる。
市の二酸化炭素排出量全体の30%を運輸部門が占めるため(基準年2003年)、2020年までにEVの普及率を島内車両台数の20%、30年までに30%まで高める努力目標を立てている。
自動車の10%がEVに置き換わることで、市の二酸化炭素排出量は年間で約6100㌧削減できる。これは二酸化炭素排出の基準年になっている03年の排出量31万9000㌧の約1・9%に当たる。
市エコアイランド推進課は、EV普及の努力目標達成に向け、今後も充電施設などのインフラ整備を継続的に進めていく。