アフリカの暮らしなど紹介/JC
北小で出張授業
日本青年会議所(JC)による出張授業が17日、北小学校で6年生を対象に行われた。講師を務める大阪JCの中嶋啓介氏と林慶人氏が、日本とアフリカの暮らしの違いなどを説明した。
日本JCでは、▽貧困と飢餓の撲滅▽初等教育の完全普及の達成▽乳幼児死亡率の削減▽エイズ・マラリアの防止-など、国連が2015年までに達成すべき目標として掲げる「ミレニアム開発目標」の認知向上を目的に小学生高学年を対象とした出張授業を実施している。
今回は、「アフリカの子どもたちを知り、自分たちとの生活の違いを考え、世界のために何ができるかを考える」をテーマに授業が行われた。
中嶋氏は、世界では5歳未満の子どもが45秒に1人亡くなっていること、アフリカの国民の識字率が26・2%しかないことなどを説明。また、西アフリカにあるマリという国で暮らす家族の様子を描いたアニメを通して、男子は学校に行けても女子は家の手伝いをしていて勉強ができていないこと、学校給食がないこと、水は毎日、遠くの井戸までくみに行っていること、病院が近くになく病気になっても薬がすぐにはもらえないことなどを紹介した。
林氏は、国連が掲げる「ミレニアム開発目標」について説明した上で、それら目標達成のためにできることの一つとして、「困っている人がいることをみんなに伝える」ことを挙げ、「アフリカには困っている人がたくさんいる。このことをぜひ、たくさんの人に伝えて、世界のために何ができるか考えてほしい」と呼び掛けた。
授業を聞いた与那覇誠也君は「日本では給食が当たり前のように出ているのに、アフリカでは当たり前ではないことに驚いた。自分たちは恵まれていることを知って、食べ物の好き嫌いをなくしたいと思った」と感想を語った。