2億円の販売目指す/島外出荷用カボチャ
植え付けがスタート
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが取り扱う2012年度産島外出荷用カボチャの植え付けが、始まった。肥培管理を経て、初出荷は来年1月中旬ごろになる。農家数は144戸。出荷は745㌧、2億800万円を目指す。
JAカボチャ専門部会の川満幸一部会長は今月9日に種をまき、現在、本葉が3枚ほど出た。
幼いカボチャの側には敷草を敷き、暴風ネットを張った。ネットは、季節風による葉のこすれ傷を防ぎ、生育促進や菌の葉肉への侵入防止に効果がある。敷草は、葉の裏に泥が付着するのを防止して、生育を良くする。病気の予防にもなるという。
カボチャは昨年、一昨年と、日照不足と長雨に見舞われ、2年連続不作となった。
川満部会長は「今年こそは、天気に恵まれ豊作になってほしい」と願った。
カボチャはひところ、宮古の主要作物に成長し、1980年のJAの出荷は2683㌧、6億3200万円に達した。その後、外国産に押されて激減。02年には63㌧にまで、落ち込んだ。そのころ、外国産残留農薬問題が発生。これを期に国内産指向が強まり、増産に転じた。
07年には県が宮古島市を拠点産地に認定し、復活に弾みが付いた。