芸能の継承発展誓う/式典・祝賀会開催
【那覇支社】沖縄宮古民謡協会(天久勝義会長)は21日、同協会創立40周年記念式典と祝賀会を那覇市内で開催した。多くの会員や郷友たちが詰め掛け節目を祝うとともに伝統芸能の継承発展を誓い合った。
式典であいさつした天久会長は「40年の道のりは幾多の苦悩や試練もあったが、会員や関係者の団結、親睦を積み重ねたことが今日の礎を築いた。今後とも伝統に根差しつつも、創造性と斬新さを取り入れ、宮古芸能の新たな出発にしたい」と決意を示した。
来賓祝辞で下地敏彦市長は「とうがにあやぐなどの宮古民謡を郷土の財産として継承し、後世に伝え永久に歌い継がれるよう協会の今後の活動に期待したい」と述べた。
沖縄宮古郷友連合会の古波蔵和夫会長は「今後とも日々精進し、古里の伝統文化の継承発展と後継者育成に尽力してほしい」と激励した。
式典では同協会の発展に功労した人や記念事業への協力者43個人・団体の表彰もあり、代表して民俗学者の新里幸昭さんが受賞者あいさつを行った。
引き続き行われた祝賀会は、垣花光子舞踊研究所や下里喜美子舞踊研究所などが華やかな舞を披露したほか三線演奏、詩吟の舞など趣向を凝らした演目が次々と演じられ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
同協会は今後、記念事業として、「とうがにあやぐ」歌碑建立や記念誌の発行などを計画している。