ロッテが川満指名/プロ野球ドラフト会議
希望球団 プロ入り確実/将来の目標は「沢村賞」
2012年プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が25日、東京都内のホテルで行われ、宮古島市出身で九州共立大4年の川満寛弥投手がロッテに2位指名された。川満が希望する球団で、プロ入りは確実となった。宮古島市出身者がドラフトで指名されるのは2010年の伊志嶺翔大=現ロッテ=以来2年ぶり。
川満は同市下地上地の出身。下地小、同中を経て宮古総合実業高に進学した。同校では1年の秋から投手を任されたが、2年秋の県大会16強が最高。無名のまま高校野球生活を終えた。
才能が開花したのは大学時代。九州共立大の仲里清監督からスカウトされて進学すると、切磋琢磨の環境の中でめきめきと実力を付けた。福岡6大学リーグで2年春からエースに抜擢され、チームの中心人物として勝利に貢献してきた。
身長186㌢。しなやかなフォームから繰り出される伸びのある直球と制球が持ち味だ。今ドラフトでは大学ナンバーワン左腕との呼び声も高かった。大型左腕の即戦力投手としての活躍が期待される。
ロッテから2位指名を受け川満は「うれしい気持ちでいっぱい」と喜びを表現した。ゆったりしたフォームからの緩急をつけた投球が自身の武器とし、「成瀬さんは一番好きな投手。いずれは沢村賞を取れる投手になりたい」と話した。
川満指名の一報を受けた地元宮古島市下地上地にある川満の実家では、親せきら関係者が集まって喜びを共有。プロ入りの快挙を祝うとともに、今後の活躍に大きな期待を込めた。