冬春期野菜出荷スタート/JA宮古地区
ゴーヤー皮切り 販売目標は7億4000万円
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが取り扱う2012年度冬春期野菜の出荷が25日、ゴーヤーを皮切りに始まった。来年1月までにはトウガンやカボチャ、インゲンなどほぼ全品目が出そろう。今年度は前年度実績と比べ9300万円(14%)多い7億4600万円の販売を目標にしている。
上野集荷場には宮国須美子さんら3人の農家が、ゴーヤーを搬入した。宮国さんが植え付けた日は、9月5日。1㍍50㌢ほどに成長したころの9月末に、台風17号が襲来した。つるをネットから一本一本取り外して、地面に横たえて防風ネットをかぶせ、難を乗り越えたという。
JAによると、暴風をまともに受けて、植え替えたハウスもある。初出荷は台風の影響で、前年より2週間遅れた。
初日は、102㌔入荷した。緑が濃く光沢も良い上々の品質。上野集荷場には平良、城辺、下地各集荷場の職員が集まり、選別基準を確認した。宮古産ゴーヤーのほとんどは、東京の大田市場に出荷されている。
ゴーヤーの需要は、健康ブームに乗って年々増え、関東首都圏では主要野菜に成長した。毎年のキロ単価は500円前後と、高値水準を維持している。
農家数は112戸で、栽培面積が約11㌶。今年度の出荷は623㌧、2億3600万円を目指す。
地域別の出荷計画は、上野が最も多く8000万円。下地の7900万円、城辺4200万円、平良2900万円と続く。出荷は4、5月にピークを迎え、6月末ごろに終わる。
ほかの野菜の販売計画はカボチャ2億800万円、トウガン1億7800万円、インゲン3200万円、メロン3800万円、オクラ2800万円、タマネギ1400万円となっている。