伝統の島歌会場に響く/宮古民謡協会第6回芸能祭
宮古民謡協会(本村博昭会長)の第6回芸能祭が28日、マティダ市民劇場で開かれた。「響け みゃーくぬ唄ごころ」をテーマに、同協会会員をはじめ市内の民謡研究所や舞踊研究所のメンバーら約250人が出演し、島唄や踊り、太鼓を披露した。会場に訪れた多数の市民や観光客らは、ステージで演じられる数々の伝統芸能を堪能した。
宮古民謡協会の芸能祭は2年に1度、開催されていて、演奏曲は宮古民謡に限定されていない。6回目となる今回は同協会会員と沖縄宮古民謡協会役員による「とうがにあやぐ」と「大世栄」で幕開け。踊りは久田流家元久田多嘉子舞踊研究所のメンバー、太鼓は松堂亨氏が務めた。
あいさつに立った本村会長は「今回は歌者約200人と舞踊や太鼓の先生らを加え総勢約250人が舞台で演じる。(今年の宮古民謡コンクールの)新人賞、優秀賞、最高賞に輝いた人が晴れのひのき舞台で歌を披露する。最後まで島歌、民謡、太鼓の世界を堪能してほしい」と語った。
長濱政治副市長は「地域のかけがえのない民謡を歌い継ぐことは私たちの責務。今回、日ごろの練習成果が披露されるのでみんなで応援してほしい。宮古民謡を多くの人に知ってもらい、宮古を理解してもらおう」と呼び掛けた。
今年9月に開かれた宮古民謡コンクールの新人賞受賞者たちは「豊年の歌」を、優秀賞受賞者たちは「酒田川」、最高賞受賞者たちは「とうがにあやぐ」を歌と三線で合唱。宮古民謡協会役員は「家庭和合」、沖縄宮古民謡協会役員は「與那武岳金兄小」を披露したほか、最後は出演者全員によるフィナーレで締めくくった。