観光入域客数19万9300人/12年度上半期
前年度比11・5%増
宮古島市観光商工局観光課はこのほど、2012年度上半期(4~9月)の観光入域客数をまとめた。今年度は東日本大震災の影響で冷え込んだ観光需要が回復傾向にあることや、航空運賃の低減などが主な要因となり、前年度に比べ2万572人増(11・5%)の19万9317人となった。
市観光商工局観光課によると、2012年度上半期(4~9月)の観光入域客数は東日本大震災の影響で冷え込んだ観光需要が回復傾向にあることや、航空運賃の低減などが主な要因となり、前年度に比べ2万572人増(11・5%)の19万9317人となった。
今年度から入域観光客数の算出方法を変更した。これまで市内主要7ホテルの稼働率を基に算出してきたが、今回は航空乗客に占める県外在住者の割合を示す混在率を適用。航空機を利用する乗客を対象に直接聞き取り調査を行い、より詳細な入域客数をまとめた。
その結果、入域客数は4月から順調な滑り出しを見せた。7月まで4カ月連続で前年度を上回るペースで推移。台風の影響を受けた8月は前年度の実績を割り込んだものの、9月は再び増加に転じている。
最も伸び率が高かったのが6月。前年度の入域客数2万2029人に対して今年度は2万8005人で増加率は27・1%だった。4月、5月、7月も10%以上の増加率を示した。
観光課によると、混在率による集計が入域客数を押し上げている一因としながらも「震災の影響から回復傾向にあることや沖縄-宮古路線の航空運賃の低減、島内外における誘客活動が主な要因」と分析。毎月のように伸びている実績が裏付けているとし、「下半期も前年度以上の入域客数があると思う」と予測した。
ただ、10年度実績の年間40万人の達成は厳しいとする見解を示し、「下半期は10年度の実績にどれだけ近付けるかが課題」とした。
下半期は本土学生の修学旅行で利用され、ここ数年飛躍的な伸びを示している農家民泊ほか、冬場のゴルフ需要の増加などによる集客が期待されている。