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2010年6月26日(土)15:23
豊見親ゆかりの遺品奉納/子孫の泰川恵吾さん
宮古神社に刀のつばなど7点
与那覇勢頭豊見親24代子孫の泰川恵吾さんと母の綾子さんが25日、新宮古神社を訪ね、同家に家宝として代々伝わる刀のつばなど7点を奉納した。勢頭豊見親は1390年、中山王に初めて朝貢した宮古の首長。「宮古開基の祖」として宮古神社に祭られている。
奉納された遺品はつばやキセル、杯、水晶の曲玉、青磁の獅子、香炉、鉄の塊。
家宝の刀は戦前まで刀身もある形で大事に受け継がれていたが、祖母が疎開に行った際、軍に没収され、つばだけ持ち帰ったという。
珍しいといわれている杯や曲玉は、豊見親の遺跡を発掘した時に発見された。天と地を結ぶイメージの家紋も奉納した。
綾子さんは「東京の実家に保管するより、祭っていただいている神社で守ってもらった方がいいと思った」と話した。
末安大孝宮司は「豊見親ゆかりの大事な品々。神前に奉納する」と述べた。