中国から初の観光視察団
旅行、航空会社から15人/「海見えるゴルフ場魅力」
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が、中国から観光や航空関係者らを対象に招いたツアー(FAMツアー)が5日来島し、2日目の6日は、宮古島観光協会を訪問した。中国からのFAMツアーは初めて。中国各地から旅行商品開発担当者や、航空会社の職員ら15人が参加した。
今回の招聘は、冬場のゴルフ・リゾートや避寒に最適な温暖な気候の売り込みを狙いにした。OCVBは、中国の工業化が急速に進む中で、宮古の青い空や青い海、豊かな自然も有望な観光資源になり得ると見込む。
ツアーを通しては、先島への定期便やチャーター便就航の可能性も探る。実施の場合は、来年3月に国際線にも対応する機能を備えて開港する新石垣を経由して、宮古に入るコースなどが想定されるという。
一行は初日、市体験工芸村で郷土料理づくりを体験し、砂山ビーチなども巡った。2日目はゴルフ場を視察後、観光協会を訪問した。
豊見山健児観光協会長は「宮古島は小さい島だが、ゴルフ場は3カ所のチャンピオンコースがあり、ハーフコースも3カ所ある。美しい海や東洋一といわれる前浜ビーチなど、砂浜も美しい」と島の魅力をPR。宮古はインバウンド(外国人観光客の誘致)に力を入れているとした上で「島の魅力を中国でPRし大勢の送客をお願いしたい」と要望した。
ハルピンの旅行会社に勤める呂玉秀さんは、温暖な気候や海の見えるゴルフ場が魅力的で、観光の目的地になると太鼓判を押した。呂さんによると、ハルピンの気温はマイナス2、3度に下がった。「ハルピンと比べて宮古は暑く、汗をかいた」と笑顔だった。
OCVB主催の宮古へのFAMツアーは、韓国に次いで今回の中国となった。次回は、香港を予定している。
FAMツアーは、県内エアポート支援事業の一環として実施した。同事業では県内離島空港の課題も抽出し、離島への国際線就航を促進する。
FAMツアー 業界関係者を対象にしたツアー