消石灰、2度目の無料配布/口蹄疫の侵入防止に全力
宮古家畜保健衛生所は24日、城辺地区の肉用牛畜産農家らに消石灰を無料配布した。宮崎県で口蹄(こうてい)疫の感染が鈍化していることを受けて、来月8日には宮古本島で肉用牛競りが再開される。消石灰を受け取る農家は、競りの再開に安堵(あんど)した表情を見せながらも、防疫の強化に向けて気を引き締めていた。
消石灰の配布は先月に続き2度目。口蹄疫の侵入防止対策で、全畜産農家を対象に配布している。初日は城辺の農家と伊良部島、多良間村(25日まで)の農家に配布した。平良をはじめ、上野、下地の農家には、きょう25日に配布する。
消石灰は踏み込み消毒槽のほか、畜舎敷地入り口などにも散布する消毒薬。城辺の農家は配布開始時間の午前9時から続々と宮糖城辺工場を訪れ、職員から20㌔入りの消石灰1袋を受け取った。
受け取りながら競り再開を喜び、職員らと今後の防疫体制について意見を交わし、競り再開に伴う防疫強化に備えていた。
宮古本島の競りは来月8日、多良間村では同9日に開かれる。宮古本島では同月30日にも予定。5~6月に出荷できなかった子牛を中心に出荷調整が行われる見通し。