宮古から2個人1団体を表彰/12年度県文化協会賞
地域文化の貢献たたえ
【那覇支社】地域の文化活動に参加し、その向上に尽くした個人と団体を表彰する県文化協会(星雅彦会長)の2012年度協会賞授賞式が12日、名護市民会館で催され、宮古から友利吉博さん(功労賞)、下地暁さん(奨励賞)、宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち(友利博一代表)が団体賞をそれぞれ受賞し表彰状を授与された。今年度は功労賞部門で26人、奨励賞部門で25人、団体賞で18団体が表彰された。
功労賞を授与された友利さんは、旧平良市文化協会の設立に尽力し、宮古島市文化協会長を3期6年にわたり務め、その間、「鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」の企画運営など宮古の文化活動促進に寄与したことが高く評価された。
奨励賞の下地さんは、音楽を通して地域の文化を宮古島から世界に向け発信し、「クイチャーフェスティバル」等の地域イベントを企画運営している貢献度が認められた。
宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたちは、地域の自然、文化に関する啓蒙活動を続け、講習会、野外観察会、清掃活動などを実施し、会員の意識啓発と資質向上を図ってきたことが評価された。
功労賞を授与された友利さんは「大変光栄だ。文化は地域活性化の起爆剤になっている。いかに掘り起こし紹介していくかが、重要なので、これからも頑張りたい」と話した。
奨励賞を受けた下地さんは「あまりにも光栄で恐縮している。宮古で生まれ育んでもらったからこその受賞。皆さんに感謝し、次世代に活動をつなげていくよう取り組んでいきたい」と喜びと抱負を述べた。
団体賞を授与された友利代表は「重い賞を頂いたので、これからのサンゴ保全啓発活動にも勢いが出る。海に関する呼び名や表現の仕方などを宮古方言で残せる活動にも取り組みたい」と述べた。