今期決算は減収増益/コーラル社取締役会
累積赤字1億1618万円に
宮古島市などが出資する第三セクター、コーラル・ベジタブル(砂川佳一会長)は15日、同社で取締役会を開き、株主総会に提出する議案を審議した。今期第13期(2011年9月~12年8月)決算は「減収増益」。売上高の減収が響いて当期878万円の損失を計上し、累積赤字は1億1618万円に膨らんだ。主力商品の原料となるアロエベラの生育不良が主な要因。徹底的なコスト削減で利益は上げたものの、依然として厳しい経営が続いている。
同社によると、第13期決算は、売上高が8934万円で、約1300万円の減収。「選択と集中」の理念の下、人件費および製造コストの削減、商品の見直しによって増益を生んだものの、赤字決算の解消には至らなかった。
主力のアロエベラの生育不良が大きな要因で、商品の注文に応じきれなかったという。観光客を中心に人気を集めてきた販売店の売り上げも落ち込んだ。
決算のほか第期事業計画案についても協議し、アロエベラを軸とする事業展開などを決めた。
砂川会長は、経営改善に向けてまい進する決意を表明。「コーラル・ベジタブルの存在意義、アイデンティティーを全社員で共有して取り組む。アロエベラが持つ強みを生かし、健康長寿づくりに寄与する会社として事業を展開していきたい」と意欲を示した。
総会は27日に開催。決算ほか第14期事業計画案並びに任期満了に伴う役員改選案を提案する。