担当職員が意見交換/県土地区画整理研究会
換地部会会議を宮古で開催
2012年度県土地区画整理研究会(会長・小橋川聰西原町都市整備課長)換地部会が15日から宮古島で開催。日程は2日間で、初日は市内のホテルで会議を行った。県と14の市町村から担当職員39人が参加。4市町村から提起された土地区画整理事業に関する問題や疑問について、参加者が意見を交わした。
毎年開催されている同研究会の換地部会会議には、区画整理事業で工事前の土地に対応する土地を定める換地を担当する職員らが参加。宮古島開催となった今回は、会議の冒頭で下地敏彦市長があいさつに立ち、「日ごろ行っている業務について情報交換をしてほしい」と呼び掛けた。小橋川会長は「区画整理の難しさと重要性では共通認識を持っている。この会を勉強の場となるようにしたい」とあいさつした。
会議では、北谷町と那覇市、うるま市、中城村が問題を提起した。地権者から敷地境界にブロック塀を設置するため隣接地権者の連絡先を教えてほしいと言われた場合の対応について意見を求めた北谷町に対しては、「特定個人の情報提供は行っていない」や「相手の承諾が得られた場合のみ連絡先を教えている」などの例が報告された。
那覇市は、土地所有者の土地使用承諾書のない墓建立申請を受理しなかったところ、そのために墓地を購入せざるを得なくなったとして損害賠償請求の訴訟が起こされた事例を提示。それに対しては「地主の承認なく申請を受け付けることはできない」、「同様の事例はないが、申請の不受理は妥当」などの意見が挙がった。
きょう16日、参加者たちは島内視察を行う。