「交渉参加に断固反対」/TPP阻止へ一丸
大会宣言採択 キビ農家ら900人集結
【那覇支社】TPP(環太平洋連携協定)交渉参加阻止・さとうきび政策確立県農業者代表者集会(主催・県さとうきび対策本部、県農業協同組合中央会)が20日、豊見城中央公民館で開かれた。約900人の生産農家、農業関係機関の代表らが集結し、TPP交渉へのわが国の正式参加に断固反対する大会宣言を採択した。宮古からも30人余りの関係者が出席し、交渉参加阻止に気勢を上げた。
主催者あいさつした県さとうきび対策本部会議の小那覇安優本部長は、野田佳彦首相のTPP交渉参加方針について、来る総選挙で民主党マニフェストに明記すると表明したことに対し、「衆議院解散後の閣議による安易な参加表明は、国民を愚弄する無責任な行為であり断じて許すわけにはいかない」と厳しく糾弾。
20日に開かれたオバマ大統領との日米首脳会談では、TPP交渉参加について踏み込んだ発言は回避されたものの、「引き続き沖縄の農業を守るためにTPP交渉への正式参加に断固として反対し、サトウキビ生産者が安心して生産に取り組める政策を強く求めていく」と語気を強めた。
来賓あいさつで仲井真弘多知事(代読・上原良幸副知事)は「厳しい農業経営環境の中、県はサトウキビの緊急対策事業を推進し展開している。サトウキビを基幹作物とした本県農業が発展することを祈念するため、交渉参加阻止に共に頑張っていこう」と呼び掛け賛同することを表明した。
同大会は議長団を選出した後、情勢報告、決意表明と続き、JAおきなわの砂川博紀理事長が大会宣言案を読み上げ、満場の拍手で採択した。
また、県選出の前衆院議員、参院議員らの国会議員らも全員参加し、同大会の趣旨に賛同することをそれぞれに決意表明した。
大会は沖縄市さとうきび生産組合の池宮城盛基組合長の掛け声で「ガンバロー三唱」を行い、交渉参加阻止に向け一丸となって取り組むことを誓った。