生産量31万6800㌧/12-13年産サトウキビ
2年ぶり30万㌧台の豊作/前期不作から巻き返し
宮古島市や製糖各社は21日までに、2012-13年産サトウキビの生産見込み量をまとめた。多良間を含む宮古全体の生産見込み量は31万6800㌧。台風の影響を受けて、前回7月の第1回調査に比べて約5000㌧減少したが2年ぶりに30万㌧台に達する。前期の大不作から巻き返し、豊作が確実となった。
今期のサトウキビは、年末年始の低温や日照不足の影響を受けたが、梅雨時期の適度な降雨で回復し、その後の生育も良好だった。
ただ、9月下旬に直撃した台風17号の強風を受けて葉の裂傷や塩害被害が発生して生育が阻害された。それまで順調に生育していただけに生産農家にとっては痛手となった。
生産見込み量を製糖工場別にみると、沖縄製糖宮古工場が13万㌧、宮古製糖は城辺、伊良部、多良間の3工場を合わせて18万6800㌧が見込まれている。
地区別の生産量は▽平良7万9500㌧▽城辺9万700㌧▽下地3万9000㌧▽上野3万㌧▽伊良部5万6100㌧▽多良間2万1500㌧-。
10㌃(約1反)当たりの収量は▽平良6・8㌧▽城辺6・4㌧▽下地7・2㌧▽上野6・5㌧▽伊良部6・8㌧▽多良間7・2㌧-となっている。
植え付け体系別生産量は夏植えが最も多く、23万4200㌧で全体の79%を占めた。株出しは4万2800㌧で14%、春植えは1万8300㌧の見込み量で比率は6・2%となる。
製糖期に向けて期待されるのが品質の向上だ。台風17号の影響で裂傷した葉の回復に時間を要し、現状は思うように糖度が上がっていない。質と量の豊作に向けて冬場の糖度の上昇が期待されている。