69億円補正予算を提出/県議会
11月定例会、28日に開会
【那覇支社】県議会(喜納昌春議長)は21日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期を今月28日~12月20日とすることを決めた。また、県執行部は20日に同定例会に提出する一般会計11月補正予算案68億8191万円を含む56議案を上程することを庁議決定した。同補正額は11月補正としては過去最大の規模となる。
提出議案には特定駐留軍用地跡地の有効かつ適切な利用を推進することを目的とする軍用地内の公有地を取得するための財源確保として、「県特定駐留軍用地内土地取得事業基金」を設置する条例案を盛り込んだ。同基金は沖縄振興特別推進交付金(ソフト交付金)を活用し、今年度は69億1418万円を積み立て、11月補正に積み立て金の一部を組み入れた。
同基金は「駐留軍用地跡地の有効かつ適切な利用の推進に関する特別措置法」(改正軍転法)に基づき設置される。軍用地内の県有地取得に必要な費用に充てる場合に取り崩し、県は米軍普天間飛行場返還後の跡地利用で主要道路建設のための土地取得などに充当したい考えだ。
このほか、台風17号の被災施設、県道などの生活インフラの復旧費用で予備費対応ができなかった災害復旧費に2億3219万円を計上した。
11月定例会の会期日程は23日間で、代表質問は12月5、6の2日間、一般質問は同7~12日の土日を除く4日間を予定する。