新里、下地さんの受賞祝う/宮古上布保持団体
さらなる継承・発展に期待
宮古上布保持団体の新里玲子さんがこのほど第32回伝統文化ポーラ賞地域賞を受賞し、同じく下地達雄さんが全国重要無形文化財保持団体協議会功労賞を受賞したことを記念する祝賀会(主催・同団体)が22日夕、市内のホテルで開かれた。参加者らは、盛大に祝い宮古上布のさらなる伝承と発展に期待を込めた。
同地域賞は、地域において長年地道に努力し、優れた業績を残して今後も一層の業績が期待でき、後進の指導・育成に努めている個人または団体を顕彰する。一方、同功労賞は各保持団体で多大な功績があった者を表彰する。
主催者を代表して保持団体の砂川猛代表代理は、2人の受賞をたたえ、宮古島市の支援・協力に感謝の意を表した。市教育委員会生涯学習部の平良哲則部長は「ポーラ賞地域賞は、受賞にはハードルが高く重みのある賞と認識している。本人はもとより宮古上布の発展には大変な意義がある。下地さんの功労賞は、宮古上布を国内外にアピールできて良かった」と評価した。
宮古上布の若い後継者らが、新里さんと下地さん、過去に同協議会功労賞を受賞した関係者らに花束を贈呈した。新里さんは「宮古上布に携わって40年。先輩たちに支えられての受賞。感激でいっぱい。今後とも宮古上布を織り、素晴らしさをアピールしたい」と決意を新たにした。
下地さんも今後の活動に意欲を見せていた。