戦争は絶対にしてはいけない/上地さんが戦争体験語る
「慰霊の日」前に特別講演会/市総合博物館
今月23日の慰霊の日を前に市総合博物館で20日、慰霊の日特別講演会が開かれた。元教諭で県退職教職員会宮古支部長などを務める上地照子さんが「宮古島での戦争体験談」テーマに、戦争のむごさを語り「戦争は絶対にしてはいけない」と訴えた。
1944年10月10日のいわゆる「10・10空襲」で、初めて戦闘機からの機銃掃射を受けた上地さん。「まさか自分たちが飛行機から攻撃を受けるなんて頭の片隅にもなかった。どこにどう逃げれば良いのかも分からなかった」と当時を振り返る。
「戦争とは、相手の軍人をたくさん殺すことで、相手の軍備を壊すこと。だから、住民も巻き込まれ大変な目に遭う。自分の目の前で人が死んだり、家が燃えたりする。大変で、むごいこと」との思いを示した上で「戦争は、どんなに素晴らしい理由を持ってきても、はいとは言えない、ノーと言うしかない、絶対にやってはいけないこと」と強く訴えた。
講演会には、さまざまな年代の人たち約30人が参加し、上地さんの話を真剣な表情で聞き入っていた。