肉用牛臨時競り「今月末の開催検討」/6月議会一般質問初日
市長、口蹄疫対策で報告/6氏が登壇当局ただす 飼料の無料配布も
宮古島市議会(下地明議長)6月定例会は21日、一般質問がスタート。初日は6人が登壇し、下地敏彦市長の政治姿勢や宮古島の畜産業にも影響を及ぼしている口蹄(こうてい)疫への対応策などをただした。下地市長は肉用牛の臨時競りが6月下旬に開催される方向で検討されていることを報告。友利悦裕建設部長は、工期内に完了せず補助金が一部、受けられなかった伊良部7号線工事の補助金相当分975万円について、当該業者が3回に分割して市に支払う確約書を提出していて、すでに600万円が納付されていることを明らかにした。
一般質問初日に登壇したのは佐久本洋介、嘉手納学、下地博盛、前川尚誼、平良隆、砂川明寛の6氏。
下地市長は佐久本氏への答弁の冒頭、同日朝に家畜保健衛生所長から、肉用牛競りを6月下旬をめどに開催する方向で検討が行われているとの説明を受けたことを報告。近日中に具体的内容を発表したい考えを示した。
競りが2カ月間中止され、経済的な打撃を受けている農家の救済策として市当局は、これまで公表してきた購買者の交通費の一部負担と競りが再開された際の価格下落分の補てんに加えて、競り中止で上場できず待機を余儀なくされた牛1頭に対し、月2袋の飼料を再開まで無償で配布することを明言。財源は予備費を充当する。平良哲則農水部長が砂川氏の質問に答えた。
伊良部7号線1工区工事では、工期内に90%しか完成しなかったため、残工事分を市が単費で発注、国庫補助金相当分975万2400円を市が肩代わりする状態となっていた。友利部長は、工事を完了できなかった業者が市に対し補助金相当分を3回に分けて自主的に納付する確約書を提出していて、すでに2回分に当たる600万円が納付済みとなっていることを説明した。嘉手納氏に対する答弁。
下地氏は市の組織見直しにより2015年には城辺支所の職員が4人程度に縮減されると報じられていることを挙げ、同年での、各支所の職員数見込みについて質問。これに対し長濱政治副市長は、「行財政改革を進めることが大前提」とした上で、城辺、伊良部支所が各4人、上野、下地庁舎で各3人程度を考えていることを明らかにした。