宮古圏域・4年ぶり減少/09年末家畜・家きん飼養頭数
肉用牛は1万7966頭/高齢母牛の淘汰など影響
県宮古農林水産振興センター(砂川正幸所長)は18日、2009年12月末現在の家畜・家きんの飼養状況調査結果(宮古圏域)を発表した。肉用牛の飼養頭数は1万7966頭で、前年比128頭(0.7%)減少した。減少はBSE(牛海面状脳症)国内発生の影響があった05年以来、4年ぶり。近年の競り価格低迷に伴う規模縮小や高齢母牛の淘汰(09年547頭)などを理由に挙げている。
肉用牛の飼養戸数は、前年比9戸減の1195戸。多良間村で小規模農家が離農した。1戸当たり飼養頭数は15頭。
砂川所長は「宮崎県での口蹄疫発生を受けて中止になっている競りの再開結果如何が、今後に影響する可能性がある」と話した。肉用牛は全県(8万4868頭)の21%を占めた。
山羊は前年比112頭(7.1%)増の1693頭となった。多良間村が948頭(前年比114頭増)、宮古島市が745頭(同2頭減)。多良間村では、「たらまピンダ島おこし事業」に伴い、頭数は増加傾向という。肉用の「ボア」など外来種も増えつつある。宮古全体の飼養戸数は245戸(前年と同数)。
豚の飼養戸数は10戸で、前年比5戸(33.3%)の大幅減。頭数は同比520頭(35.3%)減の953頭となった。小規模農家の廃業が目立ち、大規模農家の経営変更などにより、頭数が減った。
採卵鶏の飼養戸数は49戸で、前年比1戸減少した。羽数は3万2251羽(同比246羽、0.8%減少)となった。
乳用牛は飼養戸数は1戸で、頭数(184頭)は、前年比35頭(23.5%)増加した。北海道から35頭導入された。