年間販売額26億2000万円/12年肉用牛競り実績
子牛38万円の高値/全体の取引頭数は324頭減
2012年最後の12月肉用牛競りが9日、宮古本島と多良間島で開かれ、宮古地区における同年の販売実績がまとまった。子牛1頭平均価格は、38万6371円と前年より1万9699円高く、農家にとって明るい1年となった。一方、取引頭数は農家の高齢化に伴い、前年と比べ324頭少ない6618頭。全体の販売額(成牛含む)は、取引頭数が減っても子牛が高値だったため、前年を1366万円(0・5%)上回る26億2898万円となった。
今年の宮古本島の肉用牛子牛価格は、2月に1年ぶり40万円台を回復。5月は35万6000まで下げたものの、その後は高値基調で推移し、12月は42万1896円の今年最高値で締めくくった。
宮古の子牛価格は県内他市場と比べ、1万5000円~2万円高い。畜産関係者らは、宮古は計画交配が進み増体と系統の良い優良子牛が生産されているからだと分析する。今年の子牛相場には、宮崎県で発生した口蹄疫の際に、母牛が殺処分されたことに伴う子牛不足も好影響した。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センター畜産部のまとめによると、子牛の総販売額は25億5700万円(前年比1156万円増)となった。1頭平均体重は、257㌔。平均キロ単価は1502円(前年1428円)と高かった。
性別の1頭平均価格は、去勢が前年比1万5253円高い41万6116円。雌が34万7067円(同比2万5586円高)だった。
市場別の取引頭数は宮古が5375頭(同比235頭減)、多良間が1243頭(同比89頭減)。1頭平均価格は宮古が39万3276円、多良間が35万6511円となった。
全体(子牛と成牛合計)の取引頭数は7159頭(前年比323頭減)で、総販売体重が193万9677㌔。平均キロ単価は、1355円(同比57円高)となった。