土砂災害に備え訓練/佐良浜 情報伝達の流れ再確認
200人参加し大掛かり
集中豪雨などで危険が高まる土砂災害に備えようと、2010年度宮古島市全国統一土砂災害訓練が16日、伊良部佐良浜地区で行われた。市や県、国の関係機関から総勢200人が参加して、災害発生時の避難や情報伝達の流れを再確認した。
伊良部は、県の急傾斜地崩壊危険個所に指定され、大掛かりな訓練は今回が初めて。開始伝達や大雨に関する情報伝達、避難指示発令など18種目の訓練を実施した。今月は土砂災害防止月間。
土砂災害危険個所・避難経路の周知、土砂災害警戒情報の発表、それに基づく避難勧告の発令・解除、災害時要援護者を含めた住民避難および避難支援、住民の防災意識の高揚など警戒避難体制の整備を図り、土砂災害の防止および軽減に資するのが目的。
訓練は、6月16日、梅雨前線により集中豪雨が発生。土砂災害の発生の可能性が高まったことから、市災害対策本部(本部長・下地敏彦市長)を設置。伊良部地域内で、土砂崩れ前兆現象を確認。関係機関が連携し広報車などを通じて、池間添地域の避難を指示。土砂災害が発生し、車2台に運転手がそれぞれ閉じ込められていた-などを想定。
事故発生と同時に、救急消防車などが現場に急行。関係機関と連携しながら、機敏な動きで男女の運転者2人を救助した。
訓練後、本部では「平時から『自分でできること』『家族でできること』『近所と力を合わせてできること』などについて考え、いつ来るか分からない災害に備えておくことが大切」と講評した。