4区候補者 政策と支持訴え/沖縄選挙区
遊説やスポットで舌戦/3日攻防に突入
【那覇支社】16日投開票の第46回衆議院議員選挙は終盤戦に突入した。運動期間が残り3日となった13日、四つの沖縄選挙区で立候補した19人は候補者カーで選挙区内をくまなく回り、スポット遊説で所属政党や自らの政策を訴えながら有権者の支持を求めた。沖縄第4選挙区(糸満市、豊見城市、南城市、宮古島市、石垣市、南風原町、与那原町、八重瀬町、竹富町、与那国町、多良間村)に出馬した魚森豪太郎氏(34)=維新、西銘恒三郎氏(58)=自民、大城信彦氏(45)=民主、瑞慶覧長敏氏(45)=無所属、真栄里保氏(56)=共産=の5人は沖縄本島南部地区を中心に街宣活動を行った。
新人で今選挙が初挑戦となる魚森氏は知名度アップと党政策の浸透を図りながら候補者カーで糸満市、南城市などの主要交差点でスポット演説を展開。夕方からは豊見城市にあるアウトレットモールで有権者に支持を訴えた。
返り咲きをねらう元職の西銘氏は午前の支持者回りの後、八重瀬町の主要十字路で辻立ちし自らの政策を訴えた。夕方は豊見城中央公民館で総決起大会を開き、支持者が選挙終盤に向け気勢を上げた。仲井真弘多知事らが応援に駆け付けた。
新人の大城氏は候補者カーで与那原町、豊見城市、糸満市、南城市などの沖縄本島南部市町をくまなく回った。民主党政策と自らが沖縄4区において目指す政策を主要交差点などでアピールして有権者の支持を求めた。
前日に宮古入りした前職の瑞慶覧氏は午前いっぱい宮古島市での遊説を行った。午後は豊見城市、糸満市の主要交差点でスポット演説し、有権者に支持を仰いだ。夕方は南風原町兼城交差点で演説会を開き、大城一馬県議らが応援演説した。
同選挙区では2度目の挑戦となる新人の真栄里氏は午前は豊見城市を中心にしてスポット演説を展開。各集落内の辻立ちで自らの政策と党政策を訴え有権者の支持を求めた。午後は糸満市、南風原町の集落に入り演説を行った。
今選挙は民主、自民の二大政党と、日本未来の党、維新、みんなの党などの「第三極」勢力を中心とする選挙後の衆議院の枠組みがどのようになるかが最大の「焦点」となっている。
沖縄4区では宮古、八重山などの離島振興策や尖閣諸島問題、与那国への自衛隊配備計画などの安全保障のあり方、TPP問題などに対して各候補者がどのような政策で臨むかが問われている。