宮古本島1月8日開始/キビ製糖操業
宮古製糖城辺工場は13日までに、2012-13年産サトウキビの製糖操業を来年1月8日に開始することを決めた。沖縄製糖宮古工場も同日に開始する方向で調整を進めている。両工場とも年内操業を検討していたが、最終的には品質面を重視。糖度が上昇する年明け以降の操業による農家所得の向上を優先した。宮糖伊良部工場は今月25日、同多良間工場は来年1月6日に操業を開始する。
年内操業は、新植夏植えの発芽率が落ち込んでいる(沖糖管内の発芽率は50%)ため検討が進められてきた。今期の操業を早めて春植えや株出しの収穫面積を拡大し、来期の夏植えの減産分を補うことを狙った。
ただ、サトウキビの品質は年明け以降の気温の低下に伴って上昇するため、年内操業をめぐっては慎重な意見が相次いでいた。
年内操業を見送った理由について宮糖城辺工場は「農家の所得が一番高い時期に操業することを優先した」と回答。沖糖宮古工場は「糖度の上昇、成熟度の回復が重要。適宜操業、農家所得を考えた上で来年1月8日に照準を合わせて準備している」と話した。
今期の生産見込み量は宮古地区全体で31万6800㌧。地区別では▽平良7万9500㌧▽城辺9万733㌧▽下地3万9000㌧▽上野3万㌧▽伊良部5万6000㌧▽多良間2万1500㌧-となっている。