県補助活用 8人雇用へ/市一般会計補正
市民球場大幅改修も
開会中の宮古島市議会(下地明議長)6月定例会は16日、常任委員会を開き、付託議案の審議を行った。市当局は議案説明の中で、緊急雇用対策として県補助金を活用し8人の職員を雇用する考えを示した。2000万円を計上している市民球場整備事業は、これまで何度か発生していた陥没や段差の原因が地中に埋められている廃材などであることが判明し、それを根本的に改修するための工事であることを説明した。
総務財政委員会(真栄城徳彦委員長)で奥原一秀観光商工局長と長浜光雄伊良部総合支所長が、厳しい雇用情勢に対応するため、池間海洋民族島観光推進事業に2人、市体験工芸村の事務担当者に1人、伊良部島の牧山公園の再生整備のために5人の計8人を雇用する事業計画を説明。財源はすべて、県からの商工費補助金で賄われる。
市民球場は、春季キャンプを行うプロ野球オリックス・バファローズから整備要請を受けていたことから、今年4月にボーリング調査を実施したところ、グラウンドの三遊間と三塁側の地中2~10㍍地点に廃材などが埋まっていて、その周辺に空洞が見られることを確認。これが陥没の原因となっていることから、空洞を埋める工事を行うことを決めた。
文教社会委員会(垣花健志委員長)で同事業について説明した安谷屋政秀生涯学習部長は、球場が整備される以前に、地域のごみ捨て場となっていたのではとの考えを示し、外野の芝張り替えとともに、グラウンドの本格的な改修工事の必要性を語った。補正予算が可決すれば、8月に着工し、11月に完成させたい考え。