葉タバコ販売全国1位/09年度ランキング
耕作組合が市長に報告
宮古島市の2009年度産葉タバコ販売代金は27億4966万円で、生産市町村別販売ランキングで初めて全国第1位を獲得したことがこのほど、日本たばこ産業(JT)のまとめで分かった。県たばこ耕作組合の砂川栄一組合長らは16日、下地敏彦市長を訪ね、この結果を報告するとともに、たばこを吸う人と吸わない人が共存できる施策を推進するよう要請した。
宮古島市の09年度産葉タバコの生産農家数は156戸、栽培面積は618㌶で、販売量は1479㌧、10㌃当たりの収量は239㌔だった。販売代金は、2位となった岩手県二戸市の24億3767万円を3億1199万円も上回った。宮古島市はこれまでも上位にランクインしていたが、1位となったのは今回が初となる。09年度の生産市町村数は513カ所だった。
下地市長へ報告に訪れたのは、砂川組合長のほか、JT沖縄支店の青木悟支店長、県たばこ卸売事業協同組合宮古地区の濱元雅弘理事などの関係者たち。砂川組合長は「市の支援の成果で1位になることができた」と喜びを伝えた。
ただ、公共施設などでの禁煙やたばこ税の増税に伴う値上げなど、近年のたばこを取り巻く状況に対し砂川組合長は「大枠での消費量減少が懸念される」との思いを示した上で「一律的な全面禁煙の推進ではなく、たばこを吸う人、吸わない人に配慮した形で、施設の状況に応じ喫煙可能区域を設けるなど、分煙施策推進に主眼をおいてほしいとする要望書を下地市長に手渡した。