「一心同体でなかった」/多良間村議会開会
副村長解任で下地村長/一般質問で3氏がただす
【多良間村】多良間村の下地昌明村長は19日、10月30日に伊良皆光夫副村長を解任したことについて「一つの目標に向かって進むべく一心同体であるべきことが要求されている中で、それができなかった」と述べた。議員から「暴走行為ではないか」の指摘に対し「適切な措置だった」と話した。同日開会した同村議会12月定例会の一般質問で、嘉手苅光徳氏の質問に答えた。3氏が同件についてただした。
伊良皆氏は、来年6月に予定されている村長選に出馬する意向を示している。 同村長選には、現職の下地村長も出馬を表明している。
答弁で下地村長は「地方自治法において、長の補佐役として、一心同体であるべきことが要求されている中で、それができなかった」と述べ、1年以上前からそれを感じていたと明かした。
事態収拾のため「今年8月末と10月初めに、本人を呼んで話し合いを持った。10月30日にも話し合おうとしたがそれもできず、解職ということになった」と述べた。豊見城玄淳氏への答弁。
下地村長は「一心同体であるはずにもかかわらず、二度の話し合いでもすれ違い状態であった」と語った。森山実夫氏への答弁。
嘉手苅氏が「(副村長の解任は)暴走行為ではないか」と指摘したが、下地村長は「適切な処置をしたと思う。報告、連絡も滞っている状態であった」と述べた。地方自治法では、首長は任期中でも副市町村長を解職できると定めている。