920人(11月末現在)の少年補導/飲酒絡み県内平均の3倍
非行少年の実態報告/宮古島警察協議会
2012年度第3回宮古島警察署協議会(新城浩吉会長)が19日、宮古島署であり、非行少年を生まない社会づくりの推進についての協議が行われたほか、宮城英眞署長が今年の管内の刑法犯発生件数などの治安概況を説明した。少年補導では総数920人のうち飲酒補導が100人と全体の10・9%を占めることが報告された。これは県内平均の3・3%に比べ率にして3倍以上になる。
協議会では非行少年を生まない社会づくり推進のため、非行少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動▽少年を見守る社会機運を醸成するための情報発信▽児童生徒の規範意識醸成を図るための取り組み▽少年相談・街頭補導等に基づく継続補導-の4点を柱に推進することを確認した。
管内の犯罪少年検挙と少年補導状況で検挙数は11月末現在41人でこのうち中学生が18人と全体の43%を占め、学生別補導人件数は920人で補導の行為別で見ると飲酒補導が全体の10・9%を占めている。
また、19日から47都道府県から少年補導職員が参加して東京で行われた第45回少年補導職員等研修会で宮古島署の平良美由紀さんが窃盗で補導された少年が趣味の音楽を通して立ち直った事例を赤坂の東宮御所で皇太子さまに発表したことが報告された。
管内の治安概況は刑法犯の発生が11月末までに386件でこのうち窃盗犯が233件と突出している。中でも空き巣、自転車盗難、車上狙いのうち84・7%が無施錠であり、施錠するという防犯意識を高揚させることが必要と報告された。