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社会・全般
2012年12月22日(土)9:00

制定向け意見聴取/地域づくりTミーティング

障害者権利擁護条例


タウンミーティングではパネリストや参加者から活発な意見が出た=19日、宮古合同庁舎

タウンミーティングではパネリストや参加者から活発な意見が出た=19日、宮古合同庁舎

 県が障害者の権利擁護の推進を目的とした条例制定の検討のため「障害のある人もない人も暮らしやすい地域づくり」タウンミーティング(主催・県福祉保健部障害保健福祉課)が21日、宮古合同庁舎で開かれ、「沖縄県障害のある人もない人も暮らしやすい地域づくり県民会議」(障害者県民会議)が仲井真弘多県知事に提出した意見書の説明のほか、条例制定に関し参加者からの意見を募った。


 パネルディスカッション形式で行われたミーティングには、障害者県民会議(高嶺豊会長)の長位鈴子、新開秀雄、下地雅美委員と宮古圏域アドバイザーの清水聡さんがパネリストを務めた。

 パネリストからは「差別は意地悪で起きているのではなく、健常者中心の社会構造が原因になっている」「障害者というだけで住宅が借りられないなどの差別や偏見は、障害者に対する無知から来るいわれのない不安が原因」などの指摘があった。

 また、宮古島は「宮古空港からどこかに移動したくてもタクシーしか手段がない」。公共交通機関などインフラ整備の問題が取り上げられた。

 参加者からは「参加している人たちが、限られた一部の関係者。広く意見を求めるためならば、広報の方法に問題がある」「バリアフリーは障害者のための特別なものという発想の切り替えが必要。社会的弱者にとって住みよい街は健常者にとっても住みやすい街」などの意見が出た。

 障害者県民会議が今年4月にまとめた「障害のある人に対する差別と思われる事例集」も公表され、医療や福祉、雇用や教育などの分野で「つらいこと、いやなこと、なくしてほしい事例」が紹介された。

 タウンミーティングは宮古島を皮切りに、広く県民の意見を聴取することを目的に県内5カ所(北部、中部、南部、宮古島、八重山)で実施される。


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